心穏やかに
親の心身を静かに慮るよう努めてはいるものの、年齢を重ねると共に、譲れないことがあります。
高い所に昇ったり…とても重たい荷物を無理して持ったり…超々不安定な足元で早く歩いたり…
無謀なことをすると、たとえ親であろうとはっきりと注意します!
「これは危ないから私がするからね。」と約束していたことも、ついつい頑張ってしまった母。
傲慢な考えかもしれませんが、“老いては子に従え”という言葉も存在します。
身体が元気で自由に動ける今、「これぐらい出来る ♪」という思いが高じて、これまでの慣行は止められなくなり、年齢の意識がなくなるのでしょう。
八十歳を過ぎても健康でいてくれることに、唯々感謝の日々ですが、ハラハラドキドキの連続。
股関節に人口関節が入って十年。
幼い時から痛みと付き合ってきた母には、父のもとに旅立つ日まで、どうか無事で大切にしてほしいと、強く願うわけであります。
このたび…連休に入ってから母家に行く機会が増えたため、非常にデンジャーな事柄が判明いたしました(°_°)
私が言わなきゃ誰が云う?の使命感もあり、悪役になっても構わないという覚悟で、恐る恐る注意を促しましたが、手強いことこの上なし。
ましてや、娘の私にさせるのは可哀想だから、余計な労働をさせるわけにはいかない!という心内。
そのうえ、容赦なく持論を展開する母。
“親の心子知らず”とはいいますが、“子の心親知らず”が交錯して、非常にくたびれました。
少女に還るが如く…の母を説き伏せるのは至難の技。
こういった会話で負のエネルギーを使いたくはありません。
それに、軋轢(あつれき)が生じたまま、お互い心を曇らせるのも良くありません。
相談した兄と義姉からの優しいメールに、私は穏やかさを取り戻します。
そして、親として気持ちが曇っているであろう母に、夕方こちらを届けに行ってまいりました。
百合根のレモンシロップがけ…
お酒を少し加えた水から、形が崩れない程度に柔らかく煮て冷まします。
そこにトロンとレモン風味たっぷりの羅漢果の甘味料。
レモンは、こちらに↓漬け込んでいます。
ちょっとしたデザートにしてもらおうと思いました。
そして、汁物はこちらを ♪
椎茸・ごぼう・スナップえんどう・湯葉がたっぷりの、百合根入り豆乳味噌汁です。
収穫したばかりのスナップえんどうと豆乳は、味噌を加える直前に加えて、グラグラ煮立たせません。
心を落ち着かせてストレスを解消し、精神を安定させる効能をもつ 百合根の恵と、豆乳を入れてまろやかになったお味噌汁。
食べ終えた母から、とても美味しかったと電話がありました。
心穏やかに喋っていたので、ホッ…です。
親娘のつながりは、入り込み過ぎても 遠慮し過ぎても良くないと感じます。
私も将来、子どもの言うことには素直に耳を傾けながら、過信しないように気をつけなくては…
母に対しては、親を敬う心と礼儀を忘れず、言うべきことは言いながら、これからも安心安全に暮らしてもらえるよう、サポートに務めたいと思います。
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