良い塩梅

全国的に黄砂が観測されているようです。

せっかくの良いお天気なのに、もやがかかった青空の下では深呼吸することができません。

今日は、換気扇をつけるのもはばかられます。

生きていると、いろんなことがあるなぁと感じる今日この頃。

大気の状態をコントロールすることができないように、自分の気持ちだけでは、どうすることもできない事もあります。

もしも、来世に生まれ変われることがあるとすれば…

こうしよう!と思う事もあります。

きっと、覚えてはいないでしょうけれど、どこかにインプットされているかしら…そんなロマンティックなことを考えつつ、ごぼうをパクパクしています。笑

偏りのない「中庸」を目指した身体を作るために、毎日のように出番がある根菜類ですが、中でもこの時期のごぼうは柔らかく芳しいもの。

ごぼう専門に使っているたわしで、軽く皮を擦ったら、出来るだけ空気が当たる断面を多く切って空気にさらし、不溶性食物繊維を増やします。

ここで酢水などにさらすと、大切なクロロゲン酸も、水溶性食物繊維も溶け出てしまいます。

アクは、悪ではないのです。

しばらくしてサッと茹でたら、お湯はそのまま。

芳しいごぼうの出汁は、お味噌汁に使います。

茹でたごぼうは、梅干しをたたいて黒胡麻やフラックスシード、黒酢少々、香り付けに醤油少々を加えて和えます。

梅干しの塩分と酸味、黒酢の酸味がちょうど「良い塩梅(あんばい)」となり、ヘルシーな箸休めが仕上がります。

ごぼうの恩恵が溶け出た出汁と、鰹出汁の味噌汁には、芳しさとコクを引き出すために、最初に黒きくらげや舞茸(ビタミンDは、脂溶性)木綿豆腐とねぎ(アリル化合物が揮発して効力をキープするため)、胚芽米油を使って炒めるという工程をふみます。

こちらも良い塩梅のお味噌汁となりました。

家庭菜園の小さめスナップえんどうは、茹でずに味噌を入れた後の加熱時に合わせてトッピング。

食材との関わりも、人との関わりも、程よい加減が中庸を作り出します。

それにしても…

黄砂に含まれる有害物資に、良い塩梅も何もあったもんじゃありません。

なんとかならないかなぁ。。。

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