思い浮かべて

相手のことを思い浮かべながら料理したり、手紙をしたためることが好きです。

独り善がりの押し付けにならないよう、大好きな人に不快感を与えないように考えながら、大切な人が喜んでくれたら嬉しいなぁという気持ちは、幼い頃からの願い。

ある記念日に、大切な人に美しく可憐なお花を買いました。

色は好みでも、お花の種類が好みでないとその場で言われた時、私の幼心に悲しみと情けない心が刻印されました。

以来、“ その人の今 ”を思い浮かべながらを心がけています。

何事も、その人にこの世で出逢えなくなってからではなく、ありがとうを伝えられるうちに…。

さて、

寒サバの美味しい季節。

今朝もサバの特集をしている番組がありました。

テレビでは一般的なことを言うので、あまり知られていませんし、食べる量も人それぞれ。

けれども、消化の滞りがある人にとって、晩秋からのサバは脂がのっているので、食べすぎは胃の負担になります。何事もほどほどに…です。

また、「秋茄子は嫁に食わすな」と同様に、「秋サバは嫁に食わすな」のニュアンスは、プラスとマイナスの二通りあるようですネ。

私の解釈はプラスの方で、脂っこいサバを妊婦の方(お嫁さん)が多く食べると胃腸に影響するので、摂りすぎないように気をつけて…という身体を思い遣る意の方を汲んでいます。

でも、やっぱりサバは美味しい ♪

気血が不足しがちな人にも、精神を安定させるためにも、この時期の寒サバはありがたいです。

そこで …

「サバの味噌煮 吉野葛仕立て~酒粕と胡麻入り~」

まろやかで、味わい深いとなりました。

生姜もたっぷり加えています。

後から加えるお味噌には、酒粕とこちらを混ぜておきます。

大村屋の「絹こし胡麻」

クリーム状なので、混ぜ合わせやすいです。

また、サバの栄養をまるごといただくために、あらかじめ煮汁は仕上がりを考慮して、濃すぎないようにしてから最後に本葛粉でとろみをつけました。

こうすると、サバの恩恵は全ていただけます。

焼いて皮が焦げたら、よくない物質も生まれますものね。

このたびは、サッと茹でたほうれん草も一緒にいただきました。

骨に注意することはもちろんですが、本葛粉による喉ごしの良さは、ご高齢の方にもやさしいのです。

味噌、酒粕、胡麻、本葛粉のカルテットによる血行促進をはじめとする効果は、味噌だけの時と比べて4倍ほどになるかもしれない ?と、食べてもらう人の顔を思い浮かべました。

そういえば、近ごろ私の料理を食べてもらっていないあの人にも、早く作りたい …

何を作ってあげようかしら…と思える“ 今 ” を大切に過ごしています。

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