劣等コンプレックス

ちょっとしたことが、心の深淵に触れて悲しくなることがあります。

劣等感というと、他人と比較して…ということですが、私の場合は他者から指摘されて劣等コンプレックスが出来上がりました。

希望に胸をふくらませて入学したばかりの宝塚音楽学校での授業中のお話です。

小学3年生から御世話になっていた宝塚子供アテネの日舞の先生が、音楽学校では演劇の先生。

日舞では殆ど声を発しなかったので、先生も私の声をお聴きになったのは初めてに近い状態でした。

一人ずつ台詞を言った直後に、突然

「アンタ。自分の声を気にしちゃいけないよ。男役なんだし、自分の声がハスキーだなんて気にしちゃいけないよ。」

そう仰いました。

ちっとも気にしていなかったのに…

当時、私は多感な15歳。

以来ずーっと、自分の声が心から好きになれません。

しゃがれているわけではないけれど、そう言わんばかりの指導者の発言は、まさに青天の霹靂…でした。

ショックというよりも、あぁそうなんだ…とインプットされ、烙印を押された気分に陥りました。

音楽学校で首席の位置にいる時も、優等生だと言われても、劣等コンプレックスのようにくっついて離れない言葉でした。

唯一、コーラスの授業では男役志望のくせにソプラノでしたから、忘れることが出来たように覚えています。

人間形成の大切な時期を過ごす人に対して指導者たる者、考えてものを言うべきだと大きな教訓を得ました。

それから何十年。

未だ払拭しきれません。

毎日大声を出してレクチャーする私を慮ってくださった方に対しても、声に関して言われると悲しくなりました。

ちょっとやそっとで折れない強靭な私の心も、深淵に触れられた時にはもろいものです。

克服しかけていたんだけどなぁ…

まだまだ弱いもんですな…

これもこの季節のせいにしよう…

冬至に向かって陰の気が増えてるんだ…

そうは言いながらも、御飯を食べて一晩寝ると再び心の奥底に沈めることが出来るので、今夜もしっかりと栄養を摂りました*(^o^)/*

夜のダンスクラスを終えると、まるで茹で蛸の様。

汗が引くのを待ち帰途につけば遅い夕食です。

ご飯は摂らずに長芋のとろろでグラタン風に ♪



玉ねぎとしめじとパプリカとオイルサーディンが埋れていますが、中にギッシリ存在します。

スープは、舞茸とエリンギと黒きくらげと白きくらげと人参、豆腐そして家で収穫した小松菜を沢山入れて。



心身一如…

気持ちがダウンした時は免疫力も下がるので、敢えてきのこ類を多く摂ります。

野菜でマグネシウムをしっかり摂って精神も穏やかに。

劣等感コンプレックスなんて、ホントは暗示にかけて自己の精神に具体化し続ければ払拭出来るのですけれど…

一言いただいて心がざわめくのは、私の修行が足りていないということです。

がんばろ〜っと。

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コメント10件

  • ストレッチ友理子 より:

    えっ∑(゚Д゚) 私は先生の声 大好きですよ!いつも、だいたいギリギリに教室に 駆け込んでくる私に めっちゃ明るい声で お腹の底から こんにちわーって言ってくださるじゃないですか!あの声にいつも元気を頂いています!
    自信持ってくださいよ〜って、私が言うのもなんですが(笑)
    私は今だに自分の声がはっきりわからないですよ!昔、テープに録音した声を聞いて 誰?って思った時のままでしょうね(笑)
    この間、咳が出て 声がカスカスになった時、あるお客様に、なんかめっちゃ色っぽくていいわ〜!って言われて大笑いしましたが、やっぱり 相手を楽しませる言葉を発する事が出来る人は素敵だなって思います。
    先生の声は、とても素敵です!私が言うんだから 間違いありません(笑)
    \(^o^)/

  • ゆうま より:

    友理子さん!ありがとうございますm(_ _)m
    なんだか泣けてきますよ〜。・°°・(>_<)・°°・。
    ありがたい御言葉本当にありがとうございます♡♡♡m(_ _)m♡♡♡

    日頃はそんな意識ぶっ飛んでいて忘れているんですよ~
    でも、指摘されたら記憶が頭をもたげて…

    でも、友理子さんの御言葉で急浮上↗︎♬です。多謝♡

  • 淳子 より:

    友麻先生こんばんは☆
    コンプレックスは有りますよね、友麻先生にも有ったのですね。
    大人になってからでも人に言われたネガティブなことは気になるものなのに思春期なら尚更です、悲しい気持ちになります。
    感じ方は人それぞれで、好みも違います。
    私は、友麻先生に始めてお会いし、挨拶してくださった時凄く気さくに話してくださり、明るくて良い印象を受けました。
    声ももちろん好きです\(^o^)/先日のランチショーの歌声もお綺麗でした☆感動しました。
    私も昔、自分の声が気に入らなかったんですが、一時期散々悩み、最近は気にならなくなりました。堂々と真心を持って話せたらいいなと思っています。
    長いもグラタンやスープ美味しそう♪
    友麻先生のお料理はどれも具沢山で元気になれそうな、力になりそうなものばかり。
    私もなるべく変な物は摂らないように、自然な物でちゃんとお料理頑張ろう!という気によりなりました。

  • みほ より:

    友麻先生、こんばんは☆
    今夜もお忙しい中、ブログの更新をありがとうございます。

    ちょっとしたことが、心の深淵に触れて悲しくなることってありますよね〜(>人<;)

    実は、私もフラダンスの発表会前は、先生や先輩方に指摘された事で コンプレックスを感じ、酷く不安定な精神状態でした(~_~;)

    でも、そんな時期に友麻先生の温かいお声をラジオで拝聴して元気を頂いたのですよ♪
    友麻先生のお声は低めですが、本当にとても温かさに溢れる素敵なお声だと思います♡

    本日も 滋養に良いお野菜たっぷりの献立をご紹介頂き、ありがとうございます( ^ω^ )

    とろろのグラタンなら とろろは苦手な主人も食べてくれそうです(^O^)/
    頑張ってみますp(^_^)q

  • ゆうま より:

    淳子さん(*^^*)こんばんは☆
    ありがとうございますm(_ _)m
    平生、そのことに縛られているわけではないのですが、キッカケがあるとムクムクともたげますね(^^;;
    声の質は変わりませんが、芯のある温かい声を出したいなと思って生きています。

    夜の9:30ぐらいのお食事になってしまったので、この様な料理です(^ ^)
    満足できました ♪

  • ゆうま より:

    みほさん(*^^*)こんばんは☆
    そういえば、ラジオは声だけですものね。お聴き頂きありがとうございました(≧∇≦)
    テレビやラジオに出演している時は、嫌だな〜なんて思わないのですが、ネガティヴな御言葉が添えられると若かりし頃の思いを彷彿として蘇ります。

    遅い夕食は、何を食べれば良いかと悩む方が多いのですが、野菜は消化が早いのでありがたいですよね(*^^*)
    是非お試しくださいませ☆

  • 川東みわ より:

    私は現役時代しか存じ上げませんが、友麻さんの声はとても素敵だと思いますよ。
    そのお人柄、凛とした美しさ…私は大好きです。
    先日梅田でお見かけしましたが、やっぱりファンでいられてよかったとつくづく思いました。

    その先生は否定するつもりで言ったのではないけど、小さいみかさんが傷ついてしまった…
    受け取り方ひとつでトラウマになって、その人の人生に影響してしまいます。
    私も生きてるのが苦しくて辛くて、どうしようもありませんでした。
    だから自分を変えたくて、心理療法の勉強をしたおかけで生きるのがだいぶ楽になりました。
    辛い経験を乗り越えてこそ誰かの役に立つこともある。
    人の気持ちも理解できる。
    友麻さんの心の根っこが癒されたらいいですね。
    長文失礼しました。

  • ゆうま より:

    川東みわさん(*^^*)温かいコメントをお寄せくださいましてありがとうございました。
    今なら受け流せることも、時と場合があります。
    でも、常に考えているわけではないですし大丈夫です*\(^o^)/*
    ありがとうございます ♪
    今度、私をお見かけになったらお声を掛けてくださいね〜。

  • Rumiko より:

    毎日友麻先生のブログを読ませていただくつもりが、ここ数日自分の仕事が非常に忙しく、まとめ読み状態になってしまいました。そして、この「コンプレックス」の文章を見つけましたが、友麻先生のお声がとってもとっても大好きで、毎週のレッスンの楽しみの一つでもある私にとっては「???」です。そもそも、支援学校の教員として、どんなに話したくても話すことができない発話障害の生徒さんや、音も聞こえない生徒さんの教育に携わってきた私にとって、美しい顔・スタイル・声で舞台で活躍したタカラジェンヌ達は、(それが本人たちの凄い努力の賜であることは百も承知ですが)神様から非常に恵まれた条件を与えられている人達だと思います。恵まれた人達は、それをよりいっそう磨いて人々の為に役立てる義務と責任があり、よりよくなるよう努力して当然です。いわゆる「普通」の高校に転勤した現在も、支援学校での経験が、私の考え方の一つのベースになっており、このように何事もゼロをベースにして考えるようになりました。ただ、多感な時期の教育者の一言が、それが励ますつもりの一言であったとしても、一生続くコンプレックスになるということは、改めて肝に銘じたいと思いました。教育者の仕事って本当に責任が重いですね・・・。私も、自分から発せられる言葉には十分気をつけ、神様から与えていただいたものを、(それがほんのちょっぴりのものでも、少々自分の気に入らないものでも)人様のお役に立てるようによりよいものに磨いていく努力だけは続けようと思っております。一生懸命ついていきますので、今後ともどうぞよろしくご指導下さいますようお願申し上げます。

  • ゆうま より:

    Rumikoさん、コメントをお寄せいただき心より感謝いたします。
    劣等コンプレックスと題してお伝えいたしましたこちらのブログですが、もちろん、自分が恵まれた環境に身を置かせて頂いたことや健康な身体で人様の前に出られる舞台人であったことも今現在の自分も、当然の事ながら心から有り難いと認識しております。
    ただ、多感な時期の思いは、簡単に払拭できるものではありませんでした。
    この度は、声を使うことを仕事にしている私の喉を御心配下さった方の御言葉が当時と重なるものでしたので奥底の想いを蘇らせたとでも申しましょうか…何がきっかけで頭をもたげるかわかりませんね。

    心身共に芯が通っているか否かが表れるところでもあり、自分の心が清らかであるのか誠実であるのかも伝わります。
    声質よりも肝要なことはありますので、最期まで日々精進です。

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