想い
本日8月29日は、大浦みずき…宝塚のレジェンド、なつめさんのご生誕63年。
お別れしてから今秋で十年。
考えてみると、今の私よりも早く人生を全うされたことに気付き、あらためて悲しみが深まります。
先日の同窓会で、皆に「此の世から亡くなるというのは、“ 解放 ”なのだと思う。病の苦しみからも解放されて、きっと向こうでは柴田先生もなつめも…」とお話しくださった上級生のお言葉に大きくうなずき、悲しい気持ちを呑みこんでいます。
「聖人は死に安んじ、賢人は死を分とし、常人は死を畏る」
これは、『言志四録』にある条。
聖人は、死に対して心が安らか。
賢人は、死をよく理解して受け入れる。
常人は、ただ死を恐れる。
三者の死生観だそうです。
自分はもちろん賢人ではないけれど、恐れてはおらず、むしろ大いに受け入れているほう。
なので、「年齢と共にあちこち痛くなって嫌になりますが、いつまでも衰えず元気に趣味ぐらいは楽しみたいんです。」…最近このようにお話しされていた方もいらっしゃいましたが、すでに活気溢れる充実のライフスタイルをお見受けしますし、ちょっと相容れない考えです。
少しずつ衰えていくことは当然。老いもなく衰えもなかったら、人間はどんどん傲慢になります。
ひいては、自然な物事をどんどん破壊します。
失望したり、ただ抗うことに躍起になっているだけでは、魂の容れ物である身体に対して何ができましょう。
今できる範囲で何ができるのか時々のベストを尽くし、生老病死を受け入れ認める。そして、先ずは足るを知って今この時に感謝し、人生の長さに関係なく成し遂げる。
と、こちらが己の動かぬ想いです。
地道にコツコツ、体調を考えて食生活を送ることも、ひとつの想い。
自分の身体が大切だと本当に思うなら、人任せにしないことです。
そうすれば悔いも残りません。
今は暑さの残る時季であり、秋雨前線による激しい雨…湿気のこもった身体。
夏から秋にかけて、例えばこちらです。
「葛きりサラダ」
お野菜は在るもの何でも善いですし、こちらのようにオクラ水のオクラやきゅうり、プチトマト、お刺身用貝柱、味付けは自家製の梅醤油のみです。
夏の疲れが表れる頃。
何を想って、どのような食材を用いてどのように味わうか…
大切な命の入っている身体を想います。
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