手当て

30代半ばの頃だったでしょうか。友人が、「リフレクソロジーの資格を取るので、台になってもらえるかなぁ?」との有り難いお話がありまして、気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。

足裏の反射区を優しく圧すリフレクソロジーは、とても心地好く、疲れやすかった当時の私には至福の時間でした。

色々と教えて頂いて、資格こそありませんが、いつしか家族や身近な人の足裏をマッサージするのが楽しみになっていきました。

足浴をしてから、優しく反射区を刺激。

皆が元気になるのが嬉しかったなぁ…

子どもたちが二段ベッドで寝ていた頃は、簡略化バージョンで先ずは娘を…そして、そーっと下段に移り息子の足裏を軽く圧したりさすったりしながら色々お話しして眠りに誘導した時期があります。

スキンシップの一環で、本の読み聞かせのように毎晩の日課です。

これは体調の変化にも気付きやすく、精神的なことを推し測ることも出来ました。

娘が7歳、息子が4歳の頃から毎晩…

一見過保護のようですが、その時間は、癒しの場でもあり一日の反省会のようでもあったので、その時々に於いて会話も穏やかだったり説教交じりの時もあり、厳しい母親の手から苛立ちを感じたこともあるはずです。

だけど、色々な話ができました。

その上、身体の不調は改善されました。

コミュニケーションをとりながら、お互いが元気になる、信頼関係を築いていけるという一石二鳥も三鳥もある行為です。

ナンダカンダ言い乍ら、結局この春に二人が上京するまで継続。

ここ2年程は「今日は大丈夫、ありがとう。」と私の慌ただしさに気を遣ってくれて毎日することはなくなりました。

手当て…心の温もりが相手に伝わるのでしょうね。料理といっしょです。

私の手から出る「気」と、子どもたちのみなぎる「気」が相乗効果を発揮し、お互いを元気づけていたように思います。

のちに、イチロー選手の御父様が何年もイチロー選手の足裏をマッサージされていたことを知り、やっていて良かったなぁとつくづく感じました。

一般的に、思春期の…特に男の子の足を急に触ろうとしても、きっと難しいでしょう。お互いに距離をとるようになると成立し難いですから。

然し乍ら、気持ちの良さを幼稚園時代より連綿と味わってきた息子。

何の抵抗もなく「ありがとう。ごめんね。疲れているやろうに。あとで交代しよう…」と遠慮の塊の言葉をかけてくれつつ、疲れが解けていくのを実感していたようです。

まさに親冥利に尽きる時間。

これが、久々に到来♬しました!

一足早く帰省した息子のデッカい足をリフレクしました。

野球で赤土が爪に入り込んだごっつい足はお風呂で清めてもらって…(笑)

トレーナー気分で、拘縮した筋肉も解してやりました。

独り暮らしの緊張感や部活の筋肉疲労、今回の新幹線での移動など蓄積していたのか腰や背中の反射区はパンパン。

けれども、「手当てってスゴイなぁ。ホンマありがたいなぁ!自分でするのとは全然違う!」と、とてもラクになった様子。

よかった。よかった。

私の親指が、ビックリするほどよく曲がるから気持ち良いという単純な理由ではなく、親としての無償の想いが大きな「気」となり子どもに注がれていった結果、心身が浄化されたのかなと感じました。

また、足裏を刺激すると赤血球がバラバラになって血行が良くなります。不純物も剥がれ落ちて血液が洗い流してくれます。

栄養も、細胞にくまなく送り届けられます。

来週帰省する娘にも早くしてあげたいなぁ…♪

宝塚時代、私が脚を酷使した時に母が心配してさすってくれたことがあり、その時に「親の手の温もりは、触れてもらうだけでも薬以上の効果がある」ということを感じました。

父が亡くなる前は、感謝の心で毎日さすっていました。

その「手当て」。

もしも、良からぬ感情を抱いている人間にマッサージなどしてもらったら、逆効果でしんどくなるのは当然でしょうね。

手から気をもらう…気を奪われてしまうことだってあります。

温かい心、元気な心、慈しみの心……手当ての手には、大いなる愛情を宿らせて……

どうぞ、大切な方に手当てしてさしあげてください(*^^*)

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コメント6件

  • みほ より:

    友麻先生、こんばんは♪
    今日も 猛暑の中、お仕事お疲れ様でした。

    お子様方が、帰省されるとお聞きしていたので またお子様方との素敵なエピソードの記事を綴って下さるかなぁ〜と とても楽しみにしておりました(*^_^*)

    今日も 手当てをテーマに 心温まるお話をありがとうございます。
    想いを込めた手当ては、親子愛の絆を深めるだけでなく、双方を元気づけてくれるのですねp(^_^)q

    私も 5年前に事故で大火傷を負いましたが、主人の献身的な手当てで 酷かった傷痕も癒え、精神的にも立ち直る事が出来ました。
    申し訳なくて押し潰されそうになっていた私ですが、温かい想いを込めて手当てをしてくれた主人に元気を貰い、治癒力を高められたように思います。

    最近は、仕事が忙しくて疲労気味の主人。今度は、私が想いを込めて手当てをする番ですね( ^ω^ )

  • ゆうま より:

    みほさん、こんばんは☆
    そうでしたか…大変な苦しい御経験をされたのですね。
    御主人様の献身的なサポートがあったからこそ、私もこうして御元気なみほさんとコミュニケーションをとらせていただけるのですね。
    感謝です!
    辛く苦しい経験は、人によってかたちが違いますが、身近な人の支えは何よりの良薬ですね。
    素晴らしい御主人様と共に、これからもお健やかにお過ごしください(*^_^*)
    御主人様がお疲れでも、きっと大丈夫!みほさんの清らかな御心が伝わる御料理もそうですが、足裏マッサージは心身のお疲れに絶大な効果がありますよ(^o^)/

  • より:

    友麻先生、こんにちは。

    今日も心あたたまるお話をありがとうございました!
    私も手が放つ「気」の不思議な力は身をもって感じています。

    なかなか自分が疲れていると手当てをしてあげたいという気に
    ならないのですが、先生はそれを冥利に尽きる時間だと感じるなんて
    本当に素晴らしいことですね!

    でも今日は先生やみほさんのコメントを読んだたら
    心が揺さぶられて、いつも私を支えてくれている大切な人に
    愛と感謝の気持ちを込めて手当てをしたいなぁと思っています♪

    そういう気持ちにさせてもらってありがとうございます!

  • ゆうま より:

    彩さん、こんにちは(*^^*)
    こちらこそありがとうございます!
    大切な方が近くにいない人だっていますものね。ということは、手を当て差し上げられる方に先ずは感謝です(*^^*)

    免疫力を高めるためにも、精神を安定させるためにも是非どうぞ(^∇^)

  • おおしま ゆうこ より:

    ワタシの場合…ゆうまさんやみなさまとはちょっとちがいますが。

    数年前、職場の人間関係でかなりキツい日々がつづいていた時に、時々足つぼやマッサージやヘッドマッサージに行くことがありました。

    やっぱり、かなりまいってたのでしょうね。
    マッサージの途中で涙がポロリとこぼれたことがありました。

    ネイルケアの時に手をマッサージしてもらうことがありますが、それもなんかホッとします。

    人の手は、それだけで何かチカラがあるものですね。

  • ゆうま より:

    ゆうこさん、こんばんは(*^^*)

    わかります!人の手から思いやりの力を戴いた時の涙……そんな涙を私は何度も流してまいりました。

    きっとマッサージやネイルをしてくださる方の御心持ちです。
    お金儲けよりも、「この人のために…」のお気持ちが先行しているのかもしれませんね。

    慈愛に満ちたものは必ず伝わります。

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